更新 2015.09.12
  上巳(じょうし)    3月3日

     桃の節供

             女の子の健やかな成長と幸せを願う祝いの日

 雛の節供、三月節供とも言うが、古来、三月の最初の巳の日に行われていたので上巳(じょうし)の節句といった。中国古代の風俗で、水辺に出て禊(みそぎ)を行い酒を飲んで災厄を払う行事が、平安時代、貴族がひと形で体を撫でさすり、その後ひと形を川に流し身を清める儀式となった。こうした風習がやがて雛(ひいな)[紙などで造った人形]遊びと結びつて広まっていく。室町時代になると中国より胡粉(ごふん)[貝殻を焼いて製した白色顔料]を塗る技術が伝えられ次第に上焼きのものに変わり毎年繰り返して飾る雛人形になる。江戸時代の中期頃、現在の形が出来上がった。


         

                    

 桃は、早く花が咲き実が多く繁殖力が強い。字の作りの〈兆〉(きざし)は多産の象徴で実の形が生命力を表現している。また花の赤色と特有の薬味が邪気を祓うとされており、中国には桃にまつわる不老長寿の西王母伝説がある。

                   西王母(せいおうぼ)

 中国で古く信仰された西の方位に住む女仙人で、漢の武帝が長生を願っていた際、天上から降り3000年に一度花が咲き実がなるという仙桃を七顆献じたという。

 雛祭りの時期になるとこの名の主菓子が作られる。※練りきりより柔らかいこなしで桃形桃色。中は黄身餡。


                     【お供え】

 白酒(かつて桃花酒といわれ桃の花を入れて飲んだ)菱餅(赤、白、緑の餅を重ね菱形に切ったもの)

                      【ご馳走】

 赤飯〈茶巾寿司、ちらし寿司〉、さざえ、蛤の吸物菜の花の和え物、木の芽、蓬餅(草餅)

                      【飾りもの】

 雛人形、緋毛氈(ひもうせん)、花〈桃、菜の花〉※内裏雛は大正天皇の即位式以来、向かって右が女雛(西洋の並び方)。片づけは翌日の四日にする(遅れると娘が縁遠くなる)。

   ※蛤の貝殻はほかの貝殻とは絶対に合わないところから貞節のしるしとして用いられた。


    TOPページに戻る   ↓詳しく知りたいところをクリックして下さい     ご意見
    五節供の表紙へ   お正月   人日【七種の節供】    節分(立春)   端午【節供 】   七夕【節供 】    重陽【菊の節供 】   お月見(十五夜)   至冬