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木彫看板は、40年以上前に私(創業者)が製作したものです。木(桂材)を選び、彫刻刀で削り、下地にはこげ茶色で塗装し、上塗りの緑青色塗装をワイヤーブラシで古色仕上げ、さらに金粉を塗りました。
修復してみて金粉を使ったことを確認し、ずいぶんお金をかけたものだと感心しました。ロゴ文字のバージョンアップで当初からかなり埋めたり付け足したりしたものが剥落、自転車に擦られ角がえぐられて丸くなり、風雨での腐りや割れで無残な状態でした。しかし、この看板だけは4年前の移転時にも処分できず倉庫に保存していました。
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修復前の状況は下記の画像です。看板は、両面がそれぞれ陽刻と陰刻で出来ています。これでも処分しない私の意地をご覧ください。
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プロに木地を修復してもらいました。約1年かかって木地が生まれ変わりました。
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このままの方がいいのではないかという人がいましたが、ここからが私の趣味の始まりです。
まずは文字部の下地調整です。古い皮膜をさらって平らにします。
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こげ茶のアクリルで下塗り2回。その上に配合した緑青色を1回ぬりました。
![](https://tamaki-net.com/wp-content/uploads/2023/03/DSC_0650-575x1024.jpg)
緑青の塗装面をワイヤーブラシとサンドペーパーでこすり古色味付け。※この作業は、根来塗と同じで、いい加減でも重要な作業です。その後、1号箔押し。陰刻面はとても難しい。
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箔の表面調整。
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やっと完成(陽刻面)
![](https://tamaki-net.com/wp-content/uploads/2023/03/DSC_0670-576x1024.jpg)
陰刻面
![](https://tamaki-net.com/wp-content/uploads/2023/03/DSC_0673-576x1024.jpg)
見ていただきありがとうございました。木で出来たものは修復すれば、1000年で残せます。
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